資金調達の方法

■資金調達の種類
資金調達の方法には、①アセットファイナンス、②デットファイナンス、③エクイティファイナンスの3種類があります。

 

■アセットファイナンス
アセットファイナンスは、会社の保有資産を元手にした資金調達方法です。例えば、会社が特別目的会社(SPC)に対して売掛債権を売却し、SPCが売掛債権の購入資金を銀行などから借り入れるといった手法が考えられます。こうすることにより、会社は売掛債権を早期に現金化することができます。

 

■デットファイナンス
デットファイナンスは、会社の信用力を利用して資金を借り入れる方法です。デットファイナンスでは、会社に負債が生じることとなるため、将来キャッシュフローは減少します。他方で、利息が損金に算入され、節税効果が期待できるというメリットもあります。

 

〇銀行からの借入れ
プロパー融資の場合、民間銀行は自ら貸倒れのリスクを負って融資することになるため、融資にあたっては一定以上の実績が要求されることが多いです。したがって、例えば設立後間もないベンチャー企業の資金調達方法としては、自治体の制度融資や日本政策金融公庫からの借入れの方がおすすめです。

 

〇自治体の制度融資
制度融資とは、会社から申込を受けた地方自治体が金融機関に対して紹介状を発行するという仕組みです。紹介状を受けた金融機関は、信用保証協会の保証の下、会社に融資するという流れになります。

 

制度融資では、プロパー融資と違って銀行に貸倒れリスクがないため、比較的融資が行われやすいです。ただし、審査機関に2カ月程度かかってしまうことが多いというデメリットもあります。

 

〇日本政策金融公庫からの借入れ
政府系金融機関の日本金政策金融公庫では、中小企業や小規模事業者を対象として、創業融資制度や新事業活動促進資金の形で融資が行われています。

 

審査期間は1カ月程度かかる場合がありますが、他の金融機関と比べて低金利で融資を受けられ、返済期間も長いというメリットがあります。

 

■エクイティファイナンス
エクイティファイナンスは、会社の株式を交付し、その対価として出資を受けるという方法です。例えば、新株や新株予約権付社債の発行がこれにあたります。

 

エクイティファイナンスでは、デットファイナンスとは異なり、資金の返済義務が生じないため、将来キャッシュフローの減少といった悪影響は生じません。他方で、出資者は株主としての権利を得ることになりますから、会社経営の安定性が害されるおそれがあります。また、合同会社は株式を発行できないため、エクイティファイナンスによる資金調達もできません。

 

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代表税理士 中島 宣章 なかじま のぶあき

40年の歴史を持つ税理士事務所の豊かな知識と経験を礎に、若い力で開設。

税理士法人しんかわ会計は、より多くのお客様に、長期に渡って高品質な税務・会計サービスをお届けできるよう尽力している事務所です。

  • 所属団体

    東京地方税理士会

  • 経歴

    昭和43年
    黒沢会計事務所 設立。
    昭和45年
    中島会計事務所 設立。
    平成25年10月1日
    上記2つの事務所の統合により、税理士法人 しんかわ会計を設立。
    平成26年10月6日
    支店として川崎事務所開設。
    平成27年9月7日
    横浜支店開設。川崎事務所を本店に統合し、現在に至る。
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